コンフィデンスマンKRとJPの違いや類似点を徹底比較！

日本の人気シリーズ『コンフィデンスマンJP』が、豪華韓国人キャストとクリエイターによってリメイクされた『コンフィデンスマンKR』。Amazon Prime Videoでの配信開始前から大きな話題を呼び、多くのファンが胸を躍らせています。

しかし、原作ファンであればあるほど、「コンフィデンスマンKRは、コンフィデンスマンJPとどこが同じで、どこが違うの？」と気になっているのではないでしょうか。お馴染みのダー子、ボクちゃん、リチャードが、韓国版ではどのように描かれているのか、その違いを知れば、両作品をさらに深く楽しめるはずです。

この記事では、日本の『コンフィデンスマンJP』と韓国版『コンフィデンスマンKR』を、**「類似点」と「決定的な違い」**という2つの視点から徹底的に比較・考察します。それぞれの作品が持つ独自の魅力を深く掘り下げていきましょう。

1. 【作品概要】比較の前提を共有

まずは、両作品の基本情報を整理し、比較の土台を固めます。

項目	コンフィデンスマンJP	コンフィデンスマンKR
制作国	日本	韓国
主要キャスト	ダー子（長澤まさみ）、ボクちゃん（東出昌大）、リチャード（小日向文世）	ユン・イラン（パク・ミニョン）、ミョン・グホ（チュ・ジョンヒョク）、ジェームズ（パク・ヒスン）
ジャンル	コメディ、クライム、エンターテインメント	クライム・エンターテインメント
話数	連続ドラマ＋映画版	連続ドラマ（全12話）

2. 【徹底比較①】共通点：二つの作品を繋ぐ「核」となる要素

リメイク版である『コンフィデンスマンKR』は、原作である『コンフィデンスマンJP』の「魂」をしっかりと受け継いでいます。まずは、両作品が共有する重要な類似点を見ていきましょう。

類似点1：基本プロットとストーリー構成

両作品の核となるのは、**「3人の天才詐欺師が悪党から大金を騙し取る」**という基本プロットです。

ターゲットは悪人: 詐欺の標的となるのは、世間を欺く権力者や財閥、悪徳な経営者など、不正に富を築いた人物たちです。
1話完結形式: ターゲットごとに詐欺の計画を立て、実行し、最後に種明かしをするという1話完結の形式も共通しています。
ラストの爽快感: 視聴者は、詐欺師たちが悪党を出し抜き、成功を祝うシーンで、最高のカタルシスを得ることができます。

類似点2：登場人物の役割

詐欺チームを構成する3人の役割分担も、見事に共通しています。

リーダー格: ダー子（JP）とユン・イラン（KR）は、共にチームを率いるカリスマ性を持った天才詐欺師です。
お人好し担当: ボクちゃん（JP）とミョン・グホ（KR）は、詐欺師でありながらもどこかお人好しで、チームのブレーキ役となります。
ベテラン担当: リチャード（JP）とジェームズ（KR）は、変装の達人で、チームの知恵袋であり、重鎮です。

このように、両作品は基本的な構造を同じにすることで、原作が持つ「痛快なクライム・コメディ」という魅力をしっかりと受け継いでいます。

3. 【徹底比較②】決定的な違い：それぞれの個性が光るポイント

ここからは、両作品の個性が最も際立つ「違い」について掘り下げていきましょう。

違い1：キャストとキャラクターの「雰囲気」

この点が、両作品の最も大きな違いと言えるかもしれません。

JPの雰囲気: 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が作り出すのは、どこか懐かしく、親しみやすい**「オフビートなコメディ」**です。ダー子の天真爛漫な言動や、ボクちゃんの情けなさ、リチャードの渋さが、独特のユーモアを生み出しています。
KRの雰囲気: パク・ミニョン、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョクが作り出すのは、**クールで洗練された「クライム・エンターテインメント」**です。パク・ミニョンの華麗な変装と、パク・ヒスンの重厚感、チュ・ジョンヒョクのスタイリッシュさが、全体的に洗練された印象を与えます。

違い2：演出と映像の「テイスト」

制作国が違うことで、映像のテイストも大きく異なります。

JPの演出: 演出家・田中亮氏による、ジョン・ウー監督作品を彷彿とさせるようなスローモーションや、遊び心のあるカメラワークが特徴です。全体的にポップで、漫画的な演出が多用されます。
KRの演出: 韓国ドラマ特有の、スピード感あふれるアクションと、スタイリッシュな映像美が際立っています。豪華なロケーションや、洗練されたファッションなど、視覚的に訴えかける要素が非常に強いです。

3. ストーリーの「重点」と「ユーモア」

両作品は「コメディ」という共通点がありますが、その表現方法に違いがあります。

JPのユーモア: 登場人物のコミカルな掛け合いや、どこか抜けている言動、そして非現実的な設定で笑いを誘います。詐欺の手法そのものよりも、その過程でのハプニングや人間ドラマに重点が置かれています。
KRのユーモア: 韓国ドラマらしい、テンポの良い会話や、俳優の表情の変化でユーモアを表現します。また、詐欺の計画やトリックがより緻密に描かれており、スリルと爽快感に重点が置かれています。

違い4：ロマンス要素の比重

これは、主演俳優のイメージと密接に関わってきます。

JPのロマンス: ダー子、ボクちゃん、リチャードの間に恋愛感情はほとんど描かれず、あくまで詐欺師チームとしての絆や、家族のような関係性が中心となります。
KRのロマンス: パク・ミニョンは、多くのラブコメで主演を務めてきた経験から、視聴者もロマンス要素を期待する傾向があります。そのため、控えめながらも、キャラクター間のロマンスや、より深い人間関係の描写が加わってくる可能性があります。

まとめ：結局、どちらが優れている？それぞれの楽しみ方

『コンフィデンスマンJP』と『コンフィデンスマンKR』は、どちらが優れているというものではありません。それぞれが、独自の魅力を持った素晴らしい作品です。

**『コンフィデンスマンJP』は、独特の「オフビートなコメディ」**と、長澤まさみらが作り出す唯一無二の雰囲気を心から楽しみたい人におすすめです。
**『コンフィデンスマンKR』は、「スタイリッシュな映像美」**と、スピーディーなクライム・エンターテインメントを求めている人におすすめです。

ぜひ両作品を観て、その違いと共通点を探してみてください。きっと、それぞれの作品の新たな魅力に気づき、より深く楽しむことができるはずです。