Netflixで世界中のファンを熱狂させている韓国ドラマ『暴君のシェフ』。8話の手に汗握る展開を経て、ついに明との国運を賭けた料理対決も最終章へと突入しました。ジヨンと王様の絆、そして水刺間の仲間たちのチームワークが試されるこの大一番。しかし、勝利の鍵を握る秘密兵器「圧力鍋」は、まだジヨンの手元にはありません。この絶体絶命のピンチを、彼女は一体どう乗り越えるのでしょうか？
この記事では、『暴君のシェフ』9話のネタバレを、詳細なあらすじから、各シーンに隠された見どころ、そして今後の物語を左右する重要な伏線まで、徹底的に解説します。手に汗握る料理対決の結末、そしてジヨンを襲う新たな危機について、そのすべてを知りたい方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
9話あらすじ：烏骨鶏参鶏湯と奇跡の圧力鍋
2次対決の結末：不誠実な採点と引き分けの宣言
8話の続きとなる9話の冒頭、まずは2次対決「互いの国の料理」の採点結果が発表されます。ジヨンが作った北京ダックに対し、明の正使ウ・ゴンはなんと「1点」という不当な評価を下しました。これにはさすがの王様も激怒し、ウ・ゴンの評価は無効であると宣言します。その代わり、両国の熟手たちが、お互いの料理を公平に採点することになりました。
結果、朝鮮の熟手たちが明の料理に「27点」、明の熟手たちが朝鮮の料理に「28点」をつけ、僅差で朝鮮が勝利するかに見えました。しかし、ジヨンと明のタン熟手は、自分たちが真心を込めて作った料理に点数はつけられないと主張。これを受けた王様は、両者の料理も心構えも優劣つけがたいとして、2次対決も「引き分け」と判断します。
3次対決：運命を分ける『人参入りの汁物』
いよいよ、最終決戦のテーマが発表されます。それは『湯と参：人参入りの汁物』。ジヨンは、王様が山で見つけた天然の山参（サンサム）と、未来の調理器具「圧力鍋」を使って、朝鮮時代にはまだ存在しない**烏骨鶏参鶏湯（サムゲタン）**を作ることを決意します。
しかし、王様一行が宮殿に戻る道中で、圧力鍋の蓋を失ってしまったジヨン。チャン・チュンセンが修理し、後から届けることになっていましたが、対決の時間が刻一刻と迫ります。ジヨンは焦燥感を隠しきれず、一応プランBも考えながら、料理の準備を進めます。
一方、明の熟手たちは、数日かけて調理する高級福建料理「仏跳墙（ぶっちょうしょう）」を準備。圧倒的な食材と技術で、朝鮮を追い詰めます。
チャン・チュンセンの奇跡と料理の力
ジヨンが「もうこれ以上待てない…」と思ったその時、会場に奇妙な音が響き渡ります。なんと、チャン・チュンセンが自家製の木製ヘリコプターに乗り、上空から圧力鍋の蓋を届けに来たのです！これには王様もウ・ゴンも、そして会場中が驚きを隠せません。
無事に蓋を手に入れたジヨンは、完璧な烏骨鶏参鶏湯を完成させます。王様の山参も加わり、その香りは会場中に広がりました。両陣営の料理が完成し、いよいよ試食です。
王様もウ・ゴンも、両者の料理に満足の表情を浮かべます。採点は、再び熟手たちが相手側の料理を評価する方式となりました。しかし、明のコン・ムンレ熟手は料理に手をつけません。ジヨンは彼が「拒食症」という料理人特有の病を患っていることを見抜きます。
ジヨンは、器に全ての食材とスープを入れ、コン・ムンレに差し出しました。彼は恐る恐る一口食べると、涙を流します。それは、幼い頃に祖母が作ってくれた懐かしい味でした。コン・ムンレは「今日は特令熟手に負けた」と語り、ジヨンに深い敬意を示します。
3人の明の熟手が朝鮮の料理につけた合計点数は「28点」。対する朝鮮の熟手は明の料理に「27点」をつけ、朝鮮の勝利が決定しました。
貢女の要求と大王大妃の登場
料理対決には勝利したものの、ウ・ゴンは最後に「朝鮮が勝ったので、貢物を一つだけ頂く」と言い、ジヨンを明に差し出すよう要求するという暴挙に出ます。王様は怒りのあまりウ・ゴンに頭突きをかまし、一触即発の事態に陥ります。
その時、威厳に満ちた大王大妃が登場します。彼女は、先帝の第二皇后ヨンビ様からの書簡をウ・ゴンに見せつけ、貢女や朝鮮人参の採掘権が皇帝の命令ではないことを暴露。ウ・ゴンは嘘がばれ、すごすごと引き下がることになります。
ジヨンの無実と勝利が確定し、平和が戻ったかに見えました。しかし、その裏では、カン・モクジュがチンミョン大君を毒殺しようと企んでいました。ジヨンが作った昼食に毒を盛ったと濡れ衣を着せられ、彼女は再び牢屋に入れられ、拷問を受けることになります。
9話の見どころ・感想：予想外の展開と胸熱の友情
1. 料理に国境はない
9話の最大の見どころは、料理対決が単なる勝ち負けではなく、料理人たちの魂の交流であったことです。特に、コン・ムンレが心を閉ざした理由が、料理人ならではの苦悩であったという点は深く心に響きました。ジヨンの料理が彼の心を溶かし、涙を流させたシーンは、まさに「料理に国境はない」というこのドラマのテーマを象徴していました。
また、明のタン熟手がジヨンを助けてくれたことや、メン熟手がカン・モクジュに脅されながらも、ギルグムに特訓を施していたことも明らかになり、それぞれのキャラクターの深い人間性が描かれていました。
2. 科学と料理の融合
チャン・チュンセンが、ジヨンの熱意に心を動かされ、不可能を可能にする「圧力鍋」を作り上げたシーンは、このドラマのファンタジー要素と科学的な面白さが融合した最高の場面でした。ヘリコプターに乗って登場する彼の姿は、まるで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクのよう。ジヨンの「未来の知識」と、チュンセンの「天才的な技術」が組み合わさることで、朝鮮時代に新たなイノベーションが生まれる、ワクワクする展開でした。
3. 悪役の思惑と不穏な空気
料理対決に勝利し、平和が訪れたかと思いきや、カン・モクジュの悪意はさらに深まっていきます。ジヨンを陥れるためなら、罪のないチンミョン大君をも犠牲にするという彼女の冷酷さが露呈しました。そして、明の熟手タン・ベクリョンが去り際に王様に告げた「物事の端は見えにくいもの。眠る時は閂をしっかりかけろ」という言葉。これは、王様の身近な人物に注意せよ、という警告に聞こえます。
9話の伏線・考察：最終回に向けての重要ポイント
- カン・モクジュの毒薬とチンミョン大君の容体：カン・モクジュが毒を盛ったことで、物語は再び不穏な方向へと進んでいきます。彼女の真の狙いは何なのか？ただ王様を怒らせたいだけなのか、それとも王座を奪うためのより大きな陰謀があるのか、今後の展開を左右する重要なポイントです。
- タン・ベクリョンの忠告の真意：敵国の熟手からの意味深な忠告は、王様がチェサン大君やカン・モクジュの企みに気づくきっかけになるかもしれません。料理人としてのプライドと、人間としての誠実さが彼を動かしたのかもしれません。
- 最終回に向けてのカウントダウン：9話で新たな危機に直面したジヨン。王様との絆が試されると同時に、彼女が元の世界に戻るための「望雲録」の行方も、再び焦点となりそうです。
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