TWSと&TEAMはどこが違う？日韓合同・弟グループ比較【徹底解説】

K-POP第5世代を牽引する日韓の「弟グループ」の共通点と決定的な違いとは？

2024年に彗星のごとく現れ、「SEVENTEENの弟分」として一気にK-POPシーンの主役に躍り出たTWS（トゥアス）。そして、すでにグローバルな活躍を見せている「BTSの弟分」であり、多国籍メンバーで構成される&TEAM（エンティーム）。

この二組は、大手事務所のバックアップ、高い実力、そして「清涼感」のあるコンセプトを持つK-POP第5世代の旗手として、常に比較対象に挙げられます。

どちらもトップアイドルグループの系譜を継ぐ「弟グループ」でありながら、その成り立ち、音楽性、そして目指す方向性には、実は決定的な違いが存在します。

この記事を読んでいるあなたは、「TWSと&TEAM、どちらも好きだけど、具体的な違いがわからない」「彼らがなぜこれほど人気なのか、その秘密を知りたい」と感じているかもしれません。

本記事では、彼らが誕生した背景（事務所戦略）から、メンバー構成、コアとなる音楽ジャンル、そして日韓における活動戦略まで、両グループを徹底的に比較分析します。この比較を通して、彼らが持つそれぞれの唯一無二の魅力と、K-POPの未来図が見えてくるでしょう。

1. グループの誕生背景と所属事務所の戦略

両グループの違いを理解する上で、最も重要なのは、それぞれのバックグラウンドと所属事務所の戦略です。

1-1. TWS：PLEDIS Entertainmentの伝統と清涼戦略

TWSは、SEVENTEENやNU’ESTを輩出したPLEDIS Entertainment所属です。

事務所戦略（PLEDISの伝統）： PLEDISは、過去にSEVENTEENで成功を収めた「自主制作アイドル」のノウハウを継承しています。TWSは、デビュー当初から「少年らしい爽やかさ」「青春の感性」を前面に打ち出し、SEVENTEENの初期の清涼コンセプトを彷彿とさせる音楽を提供しています。これは、既存のファン層に安心感を与えるとともに、新しいファン層（特に10代）を効果的に取り込む戦略です。
メンバー構成： 全員が韓国人メンバーで構成されています。これは、韓国国内での活動の安定性を重視し、PLEDISの伝統的なグループカラーを確立しやすい構造と言えます。

1-2. &TEAM：HYBE JAPANの多国籍化とグローバル戦略

&TEAMは、BTSやTXTを擁するHYBEの日本法人、HYBE JAPANから誕生しました。

事務所戦略（HYBEのグローバル志向）： &TEAMは、オーディション番組『&AUDITION – The Howling -』を通じて結成されたグループであり、最初から世界市場、特に日本とグローバルでの活躍を主眼に置いた戦略が取られています。彼らの活動は、韓国と日本のどちらかに偏ることなく、多言語でのコミュニケーションを重視しています。
メンバー構成： 日本人メンバーが中心で、韓国人、台湾人を含む多国籍グループです。この構成は、J-POPとK-POPの橋渡し役としての役割を強く持ち、アジア全域でのファンベース構築を目指しています。

2. 音楽コンセプトとコアジャンルの比較

両グループは「清涼感」という共通のイメージを持っていますが、音楽的なアプローチは大きく異なります。

2-1. TWSの音楽性：「ボーイフッド・ポップ」

TWSが掲げるコンセプトは「ボーイフッド・ポップ」です。

ジャンル: 主にシンセポップ、ニュージャックスウィングといった、懐かしさと新しさが融合したサウンドが特徴です。彼らの楽曲は、日常の中の「きらめき」や「美しい瞬間」を捉え、聴く人に心地よさとポジティブな感情を与えます。
代表曲: 『Plot Twist』、『BFF』
パフォーマンス: 難易度の高いブレイクダンスやアクロバティックな要素よりも、表情の演技やストーリーテリングに重点を置いた、等身大の少年らしさを表現するダンスが中心です。これは、楽曲のメッセージ性を最大限に引き出す手法です。

2-2. &TEAMの音楽性：「ハイブリッド・ポップ」

&TEAMの音楽は、HYBEのサウンドプロデュースの特徴を強く受けた「ハイブリッド」なスタイルです。

ジャンル: ヒップホップ、ロック、エレクトロニック要素を融合させた、力強く、時にダークな雰囲気も持つ多様なサウンドが特徴です。彼らは、単なる爽やかさだけでなく、内面の葛藤や成長をテーマにした、深みのあるメッセージを込めています。
代表曲: 『Under the skin』、『FIREWORK』
パフォーマンス: 一糸乱れぬ群舞（カル群舞）と、迫力のあるフォーメーションチェンジが特徴。BTSの系譜を継ぐ、非常に高難易度のシンクロ率を誇るダンスパフォーマンスが、彼らの最大の武器です。

3. 活動戦略とターゲット市場の違い

グループのルーツが異なるため、活動の重点を置く市場やファンへのアプローチにも差があります。

3-1. TWSの韓国市場集中戦略

国内基盤の確立: TWSは、デビュー直後から韓国の主要な音楽番組やバラエティ番組に積極的に出演し、まずは韓国国内でのファンベースと大衆認知度の確立に注力しています。
コンテンツ: 彼らのリアリティコンテンツやSNS投稿は、メンバー間の仲の良さや、日常のオフショットを多く提供することで、ファンとの親密感（近さ）を醸成するスタイルです。

3-2. &TEAMの「日本発・グローバルへ」戦略

日韓同時展開と日本重視: &TEAMは、日本での活動がメインですが、楽曲はK-POPの制作システムを採用し、韓国語での楽曲リリースや、韓国の音楽番組への出演も積極的に行っています。彼らの目的は、日本を拠点に、アジア、そして欧米市場へとファンを拡大することです。
コンテンツ: オーディション番組を経ていることもあり、成長過程やプロフェッショナルな舞台裏に焦点を当てた、ドキュメンタリー性の高いコンテンツが多く、ファンは彼らの努力と成長を共に体験する構造になっています。

4. メンバーのカラーと魅力の比較

最後に、両グループのメンバーが持つ個性と、ファンが感じる魅力の源泉を比較します。

4-1. TWS：等身大の「親友」のような魅力

TWSのメンバーは、全員が平均年齢が若く、フレッシュで親しみやすい雰囲気を持ちます。

魅力の源泉: 「隣のクラスにいるかっこいい男の子たち」のような、手の届きそうな親近感と、無邪気で等身大の少年らしさ。ファンは彼らの成長を見守り、まるで友人を見守るかのような感覚で応援します。
ビジュアル: 爽やかで清潔感のある、「彼氏感」のあるビジュアルが人気を集めています。

4-2. &TEAM：プロフェッショナルで「アーティスト」然とした魅力

&TEAMのメンバーは、オーディションを経た経験から、プロとしての意識が非常に高いのが特徴です。

魅力の源泉: 高いプロ意識と、目標に向かって突き進む情熱。彼らは、音楽やパフォーマンスに対する真摯な姿勢を見せることで、ファンに「憧れ」や「リスペクト」の念を抱かせます。
ビジュアル: クールで洗練された、モデルやアーティストのようなスタイリッシュなビジュアルが魅力です。

✅ まとめ：TWSと&TEAM、それぞれの「弟グループ」が示すK-POPの未来

TWSと&TEAMは、どちらもK-POP第5世代を代表する「弟グループ」ですが、その成り立ちや戦略には明確な違いがあります。

TWSは、PLEDISの伝統を受け継ぎ、韓国国内での「清涼・少年ポップ」の確立を目指すグループです。
&TEAMは、HYBE JAPAN発で、多国籍メンバーによる「グローバル・ハイブリッド戦略」を担うグループです。

どちらのグループも、それぞれの所属事務所が持つ強みを最大限に活かし、K-POPの未来を切り拓いています。ファンは、TWSの親近感あふれる青春のきらめき、そして&TEAMのプロフェッショナルな成長のドラマ、それぞれの魅力を深く味わうことができるでしょう。この比較が、あなたが彼らの音楽や活動をより深く楽しむための一助となれば幸いです。