2025年の『第76回NHK紅白歌合戦』。初出場を決めた韓国の人気ガールズグループ「aespa(エスパ)」をめぐり、かつてない激しい論争が巻き起こっています。14万筆を超える反対署名、中国人メンバー・ニンニンの「きのこ雲ランプ」投稿、そして歌唱曲『Whiplash』の歌詞への疑念。
本番直前の12月29日、突如発表されたニンニンの「体調不良による欠席」。これが単なる偶然なのか、それとも炎上を避けるための「戦略的辞退」なのか。
本記事では、この騒動の全貌から、問題となっている歌詞の徹底分析、そしてNHKの判断が波紋を呼んでいる理由を詳しく解説します。
1. aespa「きのこ雲ランプ」騒動の原点:なぜ14万もの署名が集まったのか?
騒動の引き金となったのは、中国人メンバーであるニンニン(NINGNING)が、2022年にファン向けアプリ「Bubble」に投稿した一枚の写真でした。
問題の画像とランプの正体
ニンニンは「かわいいライトを買った」というコメントと共に、卓上ランプの写真をアップ。しかし、その形が**「核爆発によって発生するきのこ雲」**に酷似していたことから、日本国内で批判が噴出しました。
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商品の詳細: 海外の通販サイト(AliExpress等)では、実際に「核爆発」「きのこ雲」「広島」といったタグを付けて販売されていることが判明。
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ファンの主張: 「単にデザインが個性的だと思っただけで、悪意はなかったはず」
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批判層の主張: 「原爆被害を揶揄するアイテムを『かわいい』と表現するのは、被爆国である日本への配慮が欠けている」
この過去の投稿が紅白出場を機に再燃。署名サイト「Change.org」では、出場停止を求める署名が14万筆を超え、公共放送であるNHKへの抗議が殺到する事態となりました。
2. 歌唱曲『Whiplash』の歌詞に「原爆揶揄」の指摘?真相を解明
曲目が『Whiplash』に決定したことで、騒動はさらに激化しました。SNS上で「歌詞が原爆を連想させる」という指摘が拡散されたのです。
議論となっている歌詞のフレーズ
問題視されているのは、冒頭の以下の部分です。
“Beat drop with a big flash” (ビートが落ちたとたん、大きなフラッシュと共にね)
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批判の声: 「big flash(大きな閃光)」という言葉が、原爆の代名詞である「ピカ(閃光)」を想起させるという指摘。さらに、炎上している最中にあえてこの曲を紅白で披露することへの不信感。
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音楽的見解: 『Whiplash』は2024年にリリースされた世界的ヒット曲であり、歌詞全体は「自分のスタイルで突き進む」という自己肯定的な内容です。「big flash」もステージの演出やカメラのフラッシュを指す一般的な表現に過ぎない、という見方が大勢です。
しかし、**「このタイミングで、なぜこの曲なのか?」**というNHKの選曲センスと配慮不足が、火に油を注ぐ結果となりました。
3. 【急展開】ニンニンが紅白辞退。「インフルエンザ」という理由の裏側
12月29日、NHKと所属事務所はニンニンの紅白欠席を発表しました。理由は「インフルエンザ感染による体調不良」とされていますが、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。
欠席発表のタイミングと世論の反応
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「戦略的辞退」説: 14万件の署名と激しいバッシングを受け、本人のメンタル保護やグループ全体へのダメージを最小限に抑えるための判断ではないかという見方。
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「NHKの妥協案」説: 出場取り消しはできないが、最も批判を浴びているメンバーを外すことで、火消しを図ったのではないかという推測。
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「本当の体調不良」説: 年末の多忙なスケジュールによる免疫力低下。事実、他のK-POPグループでも同時期に体調不良者が続出しています。
どちらにせよ、本番2日前の辞退という異例の事態は、「NHKの危機管理能力」を問われる結果となりました。
4. NHKの責任と「公共放送」のあり方を問う声
今回の騒動で、最も批判の矛先が向けられているのは実はaespa本人たちではなく、NHKです。
なぜNHKは強行したのか?
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若年層の視聴率確保: 深刻な「若者のテレビ離れ」の中で、世界的人気を誇るaespaは視聴率獲得の切り札でした。
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契約上の問題: 外国人アーティストとの出演契約には多額の違約金が発生する場合があり、署名だけで簡単に取り消すことができなかった背景が考えられます。
しかし、「受信料で成り立つ公共放送」として、原爆揶揄という極めてデリケートな問題に「意図はないと確認した」という回答のみで押し通した姿勢に対し、司会の綾瀬はるかさん(大伯母が被爆者)との共演を疑問視する声など、視聴者の不満は頂点に達しています。
5. まとめ:aespaは3人で出演。2026年への影響は?
紅白本番、aespaはニンニンを除く3人(カリナ、ジゼル、ウィンター)でステージに立ちます。
この騒動は、2026年以降のK-POPアーティストの日本活動に大きな教訓を残しました。
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デジタル・フットプリントの恐ろしさ: 数年前の投稿が、最も重要なキャリアの局面で命取りになること。
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歴史認識への配慮: 日本市場で活動する以上、被爆の歴史に対する深い理解と教育が事務所側に求められること。
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NHKの選考基準の不透明さ: 今後、紅白の出場歌手選定において「国民の理解」をどう得るかが最大の課題となること。
aespaのパフォーマンスが、これらの雑音をかき消すほどのものになるのか。あるいは、国民的な反感を買ったまま終わるのか。大みそか、日本中の注目が集まります。
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