K-POPガールズグループのトップランナーとして、世界中の音楽ファンを魅了し続けるBLACKPINKとTWICE。クールでカリスマ性溢れるステージパフォーマンスが魅力のBLACKPINKと、キュートで親しみやすい楽曲とコンセプトで老若男女から愛されるTWICE。それぞれ異なる魅力を持ちながら、両グループは日本と世界の音楽シーンで絶大な影響力を持っています。
だからこそ、K-POPファンの間では常に「BLACKPINKとTWICEどっちが人気?」という疑問が尽きません。特に、日本国内での人気と、海外(グローバル)での人気には、それぞれ異なる側面があるため、一概に比較するのは難しいと感じる方もいるでしょう。
この記事では、このK-POP界の永遠のテーマに対し、主観的な印象だけでなく、客観的なデータと具体的な実績に基づいて徹底的に比較検証していきます。日本と海外それぞれの市場において、両グループがどのような「人気」を築き上げているのか、CD・デジタル売上、コンサート動員数、メディア露出、SNS影響力など、多角的な視点からその“リアルな人気”を深掘りします。
この記事を読めば、あなたはBLACKPINKとTWICE、それぞれのグループが持つ独自の強みと人気構造を深く理解し、K-POPの世界をさらに楽しむことができるようになるでしょう。
1. TWICE:日本とアジアを基盤に築き上げた「国民的」人気
TWICE’S VISUALS TOGETHER ARE UNMATCHED pic.twitter.com/GM7ep3tKxc
— minaron (@godmitzu) July 7, 2025
まず、TWICEが日本およびアジアを中心にどのように人気を確立してきたのかを見ていきましょう。
① 日本での活動戦略と「親近感」の強み
TWICEが日本で絶大な人気を誇る最大の要因の一つは、日本人メンバー(ミナ、サナ、モモ)の存在です。彼女たちは日本のファンにとって強い親近感の源となり、グループと日本の文化や言葉を結びつける架け橋となっています。
TWICEはデビュー当初から、日本での積極的な活動展開を重視してきました。
- 日本語楽曲のリリース: 日本語オリジナル楽曲や韓国語曲の日本語バージョンを多数リリースし、日本の音楽市場に深く根差しています。これは、多くの日本のファンが気軽にTWICEの音楽に触れるきっかけとなりました。
- 日本のテレビ番組への頻繁な出演: 『ミュージックステーション』をはじめとする日本の主要な音楽番組に数多く出演し、お茶の間での高い認知度を獲得しました。また、一部のメンバーは日本のバラエティ番組にも出演し、親しみやすいキャラクターで幅広い層からの支持を得ています。
- ファンミーティングの定期開催: コンサートツアーだけでなく、ファンとの交流を深めるためのファンミーティングも定期的に開催し、ファンとの強固な絆を築き上げています。
② 日本での売上実績:CDセールスの「女王」
TWICEは、特に日本市場でのCDセールスにおいて、K-POPガールズグループの記録を次々と塗り替えてきました。
- 日本デビューベストアルバム『#TWICE』(2017年): オリコン週間アルバムランキングで2位を獲得し、K-POPアーティストとして高い初動売上を記録。
- 日本初のオリジナルシングル『One More Time』(2017年): 発売初週で約20万枚を売り上げ、当時の海外アーティストの1stシングルとして史上最高の売上を記録し、日本レコード協会からプラチナ認定(累計出荷枚数25万枚以上)を受けました。
- ベストアルバム『#TWICE2』(2019年): オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得し、発売からわずか2ヶ月でミリオン出荷を達成する勢いを見せました。これは、K-POPガールズグループとしては初の快挙であり、TWICEが日本で国民的な人気を獲得している明確な証拠です。
- 累計アルバム売上: 2024年の報道によると、TWICEは韓国と日本での累計アルバム売上が2000万枚を突破したとされています。このうち、日本国内での累計アルバム売上は544万枚以上に達しており、K-POPグループの中でも異例の数字です。
これらの実績は、TWICEが日本の幅広い年齢層に浸透し、楽曲をCDという形で所有したいと考える熱心なファン層を多く抱えていることを示しています。
③ 日本でのコンサート動員力:スタジアム制覇のパイオニア
TWICEは、日本での活動初期からアリーナクラスの会場を埋め尽くし、その後ドームツアー、さらにはスタジアムツアーまで成功させています。
- TWICE DOME TOUR 2019 #Dreamday: 2019年に大阪、東京、名古屋の3都市5公演で計22万人を動員。TWICEは、海外アーティストとして史上初、そして最速でのドームツアー実施という記録を打ち立てました。
- TWICE 5TH WORLD TOUR ‘READY TO BE’ in JAPAN (2023年): 東京ドーム、大阪・ヤンマースタジアム長居、福岡PayPayドームの3会場4公演で計37万人を動員。特に、日産スタジアム(2024年追加公演で14万人動員)を含むスタジアム公演はK-POPガールズグループとして初の開催であり、TWICEが日本でライブエンターテイメントの新たな歴史を刻んだことを証明しています。
④ グローバルでの人気と特徴
TWICEは、日本だけでなく韓国、アジア全体、そして北米でも人気を拡大しています。
- 韓国での圧倒的売上: デビューから一貫して韓国の音楽チャートで上位を席巻し、アルバムセールスにおいても高い実績を残しています。
- Spotifyでの実績: 2024年5月時点で、Spotifyのチャンネルフォロワー数が2000万人を達成し、全音源の累積ストリーミング数が100億回を超えています。これはグローバルアーティストとして非常に高い数字です。
- Billboardチャート入り: 最新ミニアルバム「With YOU-th」は、米ビルボード200チャートで1位を獲得するなど、北米市場での人気も着実に伸ばしています。
- ワールドツアー: アジア各国や北米、オーストラリア、ヨーロッパなど、多地域でのワールドツアーを積極的に展開し、世界中にファンベースを広げています。
2. BLACKPINK:世界が注目する「グローバルアイコン」としての人気
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— BLACKPINKOFFICIAL (@BLACKPINK) July 9, 2025
次に、BLACKPINKが日本、そして世界でどのように「グローバルアイコン」としての地位を確立してきたのかを見ていきましょう。
① 「ガールクラッシュ」と唯一無二のコンセプト
BLACKPINKの最大の魅力は、他のK-POPガールズグループとは一線を画す「ガールクラッシュ」というコンセプトにあります。
- 音楽性: ヒップホップをベースにした力強く中毒性のあるサウンドは、世界の音楽トレンドとも合致し、多くの音楽ファンを魅了しています。
- ビジュアルとファッション: メンバー全員が卓越したビジュアルと、最先端のファッションセンスを持ち、一人一人がグローバルなファッションアイコンとして認知されています。これが、特に日本の若い女性層や、ファッションに敏感な層を強く惹きつけています。
② 日本での活動と「限定された機会」の価値
BLACKPINKは、TWICEのように頻繁に日本語楽曲をリリースしたり、日本のテレビ番組に多く出演したりする戦略はとっていません。しかし、その「限定された機会」にこそ、彼女たちの日本での人気の本質が隠されています。
- 日本でのドームツアー成功: 来日公演の頻度はTWICEほど多くないものの、一度の来日公演は必ずドーム規模で行われ、そのチケットは常に争奪戦となります。これにより、ライブの「希少価値」と「特別感」が増し、より熱狂的なファンが集まる傾向があります。
- 2019-2020 WORLD TOUR ‘IN YOUR AREA’ JAPAN TOUR: 東京ドーム、京セラドーム大阪(2DAYS)など主要ドームを制覇し、合計約20.5万人を動員(見込み)。
- BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] JAPAN (2023年): 東京ドーム2日間で11万人、京セラドーム大阪2日間で10万人を動員。合計21万人を動員し、「全世界ガールズグループアジアスタジアム最大規模公演」の一翼を担いました。
- ファッション・カルチャーアイコンとしての影響力: メンバーそれぞれがDior、CHANEL、CELINE、Saint Laurentといった世界的なハイブランドのグローバルアンバサダーを務めています。日本のファッション誌では彼女たちが表紙を飾ったり、特集が組まれたりする機会が非常に多く、K-POPファンを超えた、より広い層(特にファッション感度の高い層)への認知と影響力を拡大しています。最近では日本の「アサヒスーパードライ」のアンバサダーを務めるなど、CMを通じた一般層への浸透も見られます。
③ グローバルでの売上実績とデジタル影響力:「女王」の地位
BLACKPINKの真骨頂は、グローバル市場での圧倒的な影響力にあります。
- YouTubeでの圧倒的記録: 音楽アーティストとして世界トップクラスのYouTubeチャンネル登録者数(約9500万人超)とMV再生回数を誇り、これは日本のユーザーからの支持も大きく貢献しています。数々のMVが億単位の再生回数を誇り、ギネス世界記録にも認定されています。
- Spotifyでの実績: 2025年7月時点で、Spotifyの全音源の累積ストリーミング再生回数が140億回以上に達しており、ガールズグループとして圧倒的な数字を誇ります。これはグローバルな人気を直接的に示す指標です。
- アルバム売上(グローバル):
- 1stフルアルバム『THE ALBUM』(2020年)は、韓国でミリオンセラーを達成し、米国ビルボード200で2位、英国オフィシャルアルバムチャートで2位を獲得するなど、世界的ヒットを記録しました。日本での売上も約6.6万枚。
- 2ndフルアルバム『BORN PINK』(2022年)は、韓国のガールズグループとして史上初のダブルミリオン(200万枚)を突破し、最終的に300万枚以上を売り上げました。米ビルボード200、英オフィシャルアルバムチャートでそれぞれ1位を獲得し、ガールズグループとして初、K-POPアーティストとしても初の快挙を成し遂げました。日本での売上は約3.4万枚。
- BLACKPINKのアルバムは、TWICEと比較して販売枚数では劣るように見えますが、これはデジタルストリーミングを主な消費経路とするグローバル市場のトレンドに合致した結果であり、アルバム単体での売上よりも、デジタルでの圧倒的なリーチと影響力が彼女たちのグローバルな人気を物語っています。
- ワールドツアー: 世界最大の音楽フェスティバルであるコーチェラ・フェスティバルでのヘッドライナーを務め、全世界のスタジアムやアリーナを巡る大規模なワールドツアーを成功させています。これはTWICEとは異なるアプローチで、文字通り「世界」を舞台に活躍していることを示します。
3. 「BLACKPINKとTWICEどっちが人気?」徹底比較の結論
BLACKPINK and TWICE will both release new music on July 11th. pic.twitter.com/k5BkRm7ofV
— Kpop Charts (@kchartsmaster) July 7, 2025
両グループの人気指標を比較し、それぞれの「人気」の質と量を分析した結果、以下の結論が導き出されます。
最終的な結論:人気は「質」と「量」で異なるが、両者ともにK-POP界の頂点
TWICE and BLACKPINK will both release new music this Friday. pic.twitter.com/2WnuH7Zkb1
— Pop Base (@PopBase) July 7, 2025
「BLACKPINKとTWICEどっちが人気?」という問いに対する明確な答えは、「人気を測る軸によって異なるが、どちらも日本および世界で圧倒的な人気を誇るK-POPトップグループである」となります。
- TWICEは、日本人メンバーを擁し、積極的な日本活動と親しみやすいイメージを通じて、日本の音楽市場に深く根差した「国民的アイドル」としての人気を確立しています。特にCDセールスと、幅広い層を巻き込むライブ動員力においては、TWICEの強みが際立っています。
- 一方、BLACKPINKは、ワールドワイドな活動戦略と「ガールクラッシュ」という唯一無二のコンセプトを通じて、「グローバルアイコン」としての人気を確立しています。特にデジタルプラットフォームでの影響力、ハイブランドとの結びつき、そして世界的なファッション・カルチャーアイコンとしての地位は、BLACKPINKの独壇場です。彼女たちの人気は、従来の音楽業界の枠を超え、ファッションやライフスタイルといった領域にまで浸透しています。
つまり、TWICEは「広範な層に愛される国民的アイドル」としての”量”と”深さ”を兼ね備えた人気、BLACKPINKは「世界を股にかけるカリスマ的アーティスト&カルチャーアイコン」としての”広がり”と”影響力”を持つ人気、と言えるでしょう。
どちらのグループも、K-POPの可能性を広げ、新たなファン層を獲得し続けている偉大な存在です。それぞれのグループが持つ異なる魅力と戦略を理解することで、K-POPというジャンル全体の奥深さをより一層楽しむことができるはずです。
これからも、BLACKPINKとTWICEというK-POP界の二大クイーンが、日本そして世界の音楽シーンでどのような新たな歴史を刻んでいくのか、目が離せません。
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