今回はイカゲーム3つまらない?おもしろい?賛否両論の最終シーズン感想と評価レビューを紹介!と題してお送りします。
Netflix韓国ドラマ『イカゲーム3 ファイナルシーズン』は、世界中が待ち望んだシリーズの完結編として、大きな注目を浴びて配信が開始されました。しかし、その内容については、「最高におもしろい!」「期待を裏切らない!」といった絶賛の声がある一方で、「シーズン1には及ばない」「期待外れでつまらない」といった賛否両論の意見が飛び交っています。
なぜ、『イカゲーム3』はこれほどまでに評価が分かれるのでしょうか? この記事では、『イカゲーム3』の全話ネタバレを基に、賛否両論が巻き起こる理由を徹底的に分析し、忖度なしの正直な感想と評価をお届けします。
『イカゲーム3』が「おもしろい」と評価される理由
今日から配信された「イカゲーム シーズン3」ノウル役のパク・ギュヨンかジュニ役のチョ・ユリのどちらかに絶対沼ると思います。この2人の役と素のギャップ見てください。絶対沼ります。 #SquidGame pic.twitter.com/zohDYEUy2G
— ENTETU (@ENTETU4) June 27, 2025
まず、『イカゲーム3』を「おもしろい」と感じる視聴者が評価するポイントを見ていきましょう。
1. 期待を上回る過激なゲームと予測不能な展開
『イカゲーム』シリーズの醍醐味であるデスゲームの独創性と残酷さは、シーズン3でも健在でした。
- 「かくれんぼ」ゲーム: 広大な迷路の中での殺し合いは、隠れる者と追う者の心理戦がスリリングでした。役割交換という要素も、人間の良心とエゴイズムを試す興味深いものでした。
- 「大縄跳び」ゲーム: 高所での大縄跳びという、斬新かつ絶望的なゲームは、視覚的なインパクトも大きく、命の危機をリアルに感じさせました。
- 「天空イカゲーム」: シリーズの集大成となる最終ゲームは、まさに「イカゲーム」らしいオリジナリティと究極の選択が凝縮されており、多くの視聴者を釘付けにしました。
予測不能な展開は健在で、特に主要キャラクターの予期せぬ死亡や、裏切りといった要素は、最後まで目を離せない魅力となっていました。
2. 深まる人間ドラマとキャラクターの成長・葛藤
シーズン3では、ギフンをはじめとする主要キャラクターたちの人間ドラマがさらに深く掘り下げられました。
- ギフンの最終的な決断: 憎悪、絶望、そして希望の間で揺れ動くギフンが、最終的に人間としての尊厳を守り抜くために下した「最後の選択」は、多くの視聴者に感動を与えました。彼の「俺たちは馬じゃない。人間だ…」という言葉と共に自ら命を絶つシーンは、シリーズ全体のテーマを象徴するものであり、作品のメッセージ性をより強固なものにしました。
- ノウルとギョンソクの運命: 反乱の生き残りであるノウルが、ギョンソクを救い、共に島を脱出する過程、そして彼女が娘の生存を知る展開は、絶望の中に差し込む希望の光として描かれ、視聴者に強い印象を残しました。彼らの絆と、ノウルが復讐ではなく救済へと向かう姿は、物語に深みを与えました。
- フロントマンの複雑な内面: フロントマンがギフンに自身の過去を語り、涙を流すシーンは、彼が単なる悪役ではない、複雑な背景を持つキャラクターであることを示しました。彼の行動の真意や、ギフンの娘に賞金を届けた理由など、謎が深まることで、物語に多層的な魅力が加わりました。
3. 緻密な伏線回収と新たな世界観の提示
シリーズの完結編として、これまでの伏線が回収され、同時に今後の世界観が提示されました。
- フロントマンの正体: シーズン1から謎だったフロントマンの正体が、001番のイノであることが明かされ、彼の過去の選択がゲームシステムに深く関わっていることが示されました。
- VIPたちの存在と「イカゲーム:アメリカ」への示唆: VIPたちがゲームを鑑賞する姿がより詳細に描かれ、彼らが持つ世界の闇を浮き彫りにしました。そして、ロサンゼルスでの新たな展開と、大物ハリウッドスター(ケイト・ブランシェット)の登場は、「イカゲーム:アメリカ」への明確な布石となり、シリーズが単なる韓国ドラマに留まらない、グローバルなスケールを持つ作品であることを再確認させました。
『イカゲーム3』が「つまらない」と評価される理由
イカゲーム3では、かなり殺意が強めな
イ・ジョンジェが演じる「ギフン」の名場面集はこちら pic.twitter.com/8GHqM5SXe6— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) June 28, 2025
一方で、『イカゲーム3』に対して「つまらない」あるいは「期待外れ」と感じる視聴者も少なくありませんでした。その主な理由を分析します。
1. シーズン1の衝撃度を越えられなかった
多くの視聴者にとって、『イカゲーム』といえば、シーズン1で受けた圧倒的な衝撃と斬新さが基準となっています。
- 新規性の欠如: シーズン3のゲームは確かに過激でしたが、シーズン1で「だるまさんがころんだ」や「綱引き」といった童謡や伝統的な遊びがデスゲームに昇華される斬新さに比べると、目新しさに欠けると感じた視聴者もいたかもしれません。
- 期待値の高さ: シーズン1の大成功により、視聴者の期待値が非常に高くなってしまったため、どんなに面白い内容でも、そのハードルを越えるのは困難だったという側面があります。
2. グロテスクな描写の増加と倫理的な不快感
シーズン3は、これまでのシーズン以上にグロテスクな描写や倫理的に「気まずい」シーンが増加しました。
- 臓器売買の描写: 第1話冒頭の臓器売買チームによる解剖シーンや、ギョンソクへの輸血描写は、一部の視聴者にとって視覚的に不快であった可能性があります。
- ドラッグによる狂気: ナムギュやミンスがドラッグで錯乱し、仲間を殺すシーンは、人間の尊厳が失われる様子を克明に描きすぎており、エンターテインメントとして楽しむにはつらいと感じた人もいたでしょう。
- 赤ちゃんを巡る描写: ジュニの出産、そして赤ちゃんがゲームの参加者となるという設定は、非常に衝撃的であり、人によっては「やりすぎだ」と感じ、不快感を与えたかもしれません。人間の命の尊厳を軽視しているように見える描写は、視聴者に強い抵抗感を生じさせることがあります。
3. ストーリー展開の「ご都合主義」や「物足りなさ」
一部の視聴者からは、物語の展開に「ご都合主義」や「物足りなさ」を感じる声も聞かれました。
- 主要キャラクターの生存: ノウルやギョンソク、ジュノといった主要キャラクターが、絶望的な状況から何度も生き残る展開に対し、「さすがに都合が良すぎる」「リアリティに欠ける」と感じた視聴者もいたかもしれません。特にノウルが腹を刺されながらも脱出できたことや、ギョンソクが臓器売買チームから生還できたことなど。
- 伏線回収の不十分さ: 全ての謎が完全に解き明かされたわけではなく、新たな謎が残されたことで、「これで終わり?」と感じた視聴者もいた可能性があります。特に、フロントマンの動機やVIPたちの全貌が、まだ完全には描かれていない点などです。
筆者の「忖度なし」正直な感想と評価
私個人の感想としては、『イカゲーム3』は、シーズン1の「衝撃的な新鮮さ」は確かに超えられなかったものの、シリーズの最終章として十分に「おもしろい」作品だったと評価します。
特に、ギフンの人間としての葛藤と、彼が最終的に下した決断は、このシリーズが単なるデスゲームではないことを証明する、非常に感動的なものでした。彼の「俺たちは馬じゃない。人間だ…」という言葉は、視聴者の心に深く響き、金や欲望に支配される現代社会への痛烈なメッセージとして受け取れました。
グロテスクな描写や「気まずい」シーンは確かに目を背けたくなるものでしたが、それらはすべて、人間が極限状態でどうなるか、社会の闇がどれほど深いかを描き出すために必要な演出だったと理解できます。赤ちゃんがゲームの優勝者になるという展開も、生命の尊厳と、次世代への希望を象徴する、非常に象徴的な描写だと感じました。
また、ノウルやギョンソクといった新たな希望のキャラクターの登場、そしてフロントマンの複雑な背景が示唆されたことで、物語に深みが増しました。最終章でありながら、新たな「イカゲーム:アメリカ」の幕開けを予感させるラストは、シリーズのスケールをさらに広げるものであり、今後の展開への期待感を高める最高の締め括りでした。
全体としては、シーズン1の輝きとは異なる、よりメッセージ性と人間ドラマに重点を置いた作品として、深く心に残る最終シーズンだったと言えるでしょう。
まとめ:『イカゲーム3』は議論を呼ぶが、傑作である
イカゲーム3見終わった
ギフンの意思がフロントマンに受け継がれたって事でええんよね?まぁ、いい感じに終わったんじゃない。ってかアメリカはマジでいらんてw
とにかくジュニが可愛すぎた鬱映画ベテランの俺からしたら、鬱胸糞展開はまだまだ軽いね#イカゲーム3 pic.twitter.com/fj8lW1opkK
— 塩分過多 (@enbunkata_0923) June 28, 2025
『イカゲーム3』は、「つまらない」と感じる人もいれば、「おもしろい」と感じる人もいる、まさに賛否両論を呼ぶ作品でした。その評価が分かれるのは、視聴者がシーズン1に抱いた期待値の高さや、作品が描く倫理的な問い、過激な描写への耐性の違いによるものでしょう。
しかし、ギフンの最後の選択が示す人間性、深まるキャラクターたちのドラマ、そして最終的に提示されたグローバルな世界観は、このシリーズが単なる娯楽作品に留まらない、現代社会に鋭い問いを投げかける傑作であることを示しています。
『イカゲーム3』は、観る人それぞれの心に異なる感情を抱かせ、長く議論されるであろう作品です。ぜひ、ご自身の目で鑑賞し、このファイナルシーズンがあなたにとって「おもしろい」のか、「つまらない」のか、その答えを見つけてみてください。
コメント